貸借対照表と損益計算書
Cashfulness は複式簿記の古典的な二つの報告を用意しています。貸借対照表は、ある日付でのあなたの状況を写し取ります。何を持ち、何を負い、純資産がいくらなのかです。損益計算書はこれに対して、ある期間を語ります。収益がどれだけあり、費用をどれだけ負い、その結果どうなったかです。この章では、それらの読み方、掘り下げ方、PDF への書き出し方を身につけます。
貸借対照表:資産の姿
貸借対照表は、今日時点で、何を持っているか(資産)、何を負っているか(負債)、そしてその差である純資産を示します。ページの上部では、一文が大事な数字であるあなたの純資産をすぐにまとめ、青で強調します。
日付は選べません。貸借対照表は、いつも今日の姿を映します。過去の状況を見たいときは、レポート → 純資産の推移 を開いてください。純資産を月ごとにたどれます。
資産は勘定科目の構成に沿ってまとめられ、各グループに小計が付き、区分の最後に資産合計が来ます。負債も同じ形をとり、負債合計で閉じます。負債の金額はマイナスの符号で出ます。貸方の残高が資産を減らすという、複式簿記の決まりごとです。
項目を掘り下げる:深さと内訳
横に矢印のある行は開いて、それを構成するグループと勘定科目を見られます。上部の「深さ」の選択で、はじめに見える階層の数を決められます。浅くすればひと目で全体が、深くすれば勘定科目ごとの内訳が見えます。
内訳の掘り下げは二つの報告で同じように働くので、貸借対照表から損益計算書へ、読み方を変えずに移れます。
損益計算書:期間の物語
損益計算書は別の問いに答えます。ある期間はどうだったのか。収益を合わせ、費用を引いて、結果を示します。結果はページ上部の一文で青く強調されます。
上部の期間の選択で、調べたい範囲を決められます。たとえば今年です。金額の横には、前の期間との比較の列が割合で出ます。ひと目でどの項目が増え、どれが減ったかが分かります。期間を並べて見る「比較」の切り替えもあります。
収益は緑、費用は赤で示されます。報告を速くたどっているときも、各項目の性質が分かるようにです。
二つの報告を合わせて読む
二つの報告はつながっています。損益計算書の利益が、貸借対照表の純資産を養います。ある期間に収益が費用を上回れば、その差があなたの純資産を増やします。逆であれば減らします。
よい読み方の順序:まず損益計算書を開いてその期間の様子をつかみ、次に貸借対照表を開いて資産に積み上がった影響を見ます。
そのほかのレポート
二つの古典的な報告のほかに、メニューの「財務」の区分にある「レポート」の項目から、それらをすべて集めたページが開きます。いちばん上には「航続距離」があります。収入がすっかり止まったとしたら、暮らしの水準を変えずに、今の流動資産でどれだけ続けていけるかを示します。
その下にはレポートのカードが並びます。「費用」は、お金がどこへ行くのかを、勘定科目ごとに、また時間を追って示し、サブスクリプションの年間合計も添えます。「純資産の推移」は、あなたの純資産がたどる航路を月ごとに追います。「収入と支出」は、毎月どれだけ入り、どれだけ出ていくかを、平均とあわせて伝えます。「残高予測」は、すでに予定に入っている繰り返し取引を織り込んで、この先数週間で流動資産がどこに行き着くかを示します。
純資産の推移は自動的に埋まります。初めて開いたとき、アプリはすでに記録された仕訳から、不足している月次スナップショットを最新の月から最初の仕訳までさかのぼって再構成し、作業中は進み具合を表示します。長年にわたる元帳では数分かかります。ページを離れても、停止しても再開しても構いません。必ず中断したところから再開します。系列は純資産がゼロでない最初の月から始まり、すでに撮影されたスナップショットには一切手を加えず、外貨建ての口座には各時点の日付のレートを使います。レート履歴が届かない範囲については、レポートがその旨を明示します。
「再評価と減価償却」は、お金が入ることも出ることもないまま、あなたが持っているものの価値がどれだけ変わったかを示します。対象は、耐久資産の減価償却と再評価、そして「ツール → 投資更新」から行った投資の時価評価で、勘定科目ごとにまとめて表示されます。
書き出しと印刷
どちらの報告も PDF に書き出せます。年末に保管するときや、お金の判断を助けてくれる人に渡すときに便利です。
右上の3つの点のメニューには、どんな表計算ソフトでも開けるファイルを作る「CSVにエクスポート」と、「印刷…」もあります。これらは貸借対照表と損益計算書で使えます(損益計算書は選んだ期間だけを書き出します)。レポート の「費用」カードは、CSV と Excel に書き出せます。PDF、CSV、印刷は Ultra プランに含まれます。「近日公開」のバッジが付いた項目は、まだ使えません。
- 貸借対照表か損益計算書を開きます。
- 深さを決め、損益計算書の場合は書き出したい期間も決めます。
- 右上の PDF のアイコンに触れ、できた書類を保存するか渡します。



